内容説明
夢見る永遠の少女たちへ贈る聖書。
目次
用紙統制時代 一冊64頁の制限の中で(「少女クラブ」の章;「白鳥」の章;「ひまわり」の章;「青空」の章)
戦時脱却 新時代への胎動(遅ればせながらの「始めに」;「蝋人形」の章;「少女世界」の章;「少女」の章;「少女ロマンス」の章)
少女雑誌史上最も華やかな時代(中の章(ちょっとひとやすみ)
「女学生の友」の章
「少女サロン」の章
「少女ライフ」の章
「少女ブック」の章)
少女雑誌永遠の終焉(「少女の友」の章)
著者等紹介
村崎修三[ムラサキシュウゾウ]
昭和12年生まれ。挿絵画家を目指して、参考資料として中学2年時から少女雑誌の蒐集を始める。昭和42年、熊本市にオーナー・パティシエとして洋菓子専門店開業。同時に少女雑誌の蒐集を本格的に開始。平成6年現役引退。平成15年熊本・菊陽町図書館新築に合わせて全雑誌寄贈。同時に菊陽町役場臨時職員として「少女雑誌の部屋」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チューリップ
4
戦後から少女雑誌を集めた著者の当時の思い出を含めて色々解説している本。研究本みたいな感じかと思ったけど著者がリアルタイムで読んでいたのでその当時の印象とかも含めての語りなので面白かった。衰退していく過程とか今の雑誌でもそんなに変わらないような気がするなと思いつつ読んだ。あと戦後からそんなに年月経ってないうちに付録付きになったり色んな雑誌が出たりと一気に発展していったんだなとその過程が興味深かった。2021/02/15
hitotak
3
戦後直後から昭和40年位までに発行された少女向け雑誌について、出版社、特色や主な執筆者、連載等を雑誌別に詳しく解説している。少女雑誌の全盛期はもう半世紀以上前だが、著者は10代の頃から少女雑誌を読み、蒐集を始め、現在はそのコレクションを図書館に寄付し公開している。こういった本は当時を経験していない、少し下の世代の方が書いたものが多いが、著者はリアルタイムで雑誌を読んでいて、当時の社会状況も肌で知っている。ただ懐かしがるだけの解説ではなく、一読者の客観的な視点から隆盛と衰退の過程が書かれていて面白かった。2018/12/10