内容説明
阿蘇の噴火は熊本に石器、鉄や米、醸造、養蚕などの産業を恵んでくれた。明治以降、豊かな水資源をもとに水力発電し、電気化学工業時代を迎え、戦後は石油化学工業化の波には乗れなかったものの、輸送機械や半導体産業が発達し、今日に至っている。国力低下が危惧される日本、そして熊本の未来はどうなるのか?熊本県産業技術センター所長が語る熊本産業の未来像。
目次
第1部 木と木炭の時代第一次石水木産業(旧石器や縄文土器と石水木;沼鉄と阿蘇のリモナイト鉄産業;井手と干拓の農業土木と米産業)
第2部 石炭と石油の時代第二次石水木産業(桑畑と製糸産業;芋畑と発酵産業;電気化学工業から半導体産業まで)
第3部 太陽エネルギーの時代第三次石水木産業(科学的な農業の時代;農食工連携;フードバレーへの道;健康長寿ビジネスの時代)
著者等紹介
坂井滋[サカイシゲル]
1948(昭和23)年生まれ。熊本県出身。東京大学大学院修了後、日産自動車(株)に就職。2007年から熊本大学客員教授。2008年に熊本県の産業技術顧問就任、2010年から熊本県産業技術センター所長。熊本県の産業振興のために、所員の進める研究や企業などからの技術相談を側面支援。東京大学、芝浦工業大学、横浜国立大学、九州大学、早稲田大学などで非常勤講師や特別講義を担当。現在、熊本大学客員教授のほか、(公財)くまもと産業支援財団顧問などを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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