内容説明
大学キャンパスのルーツをたどるとそれは日本陸軍の“秘密戦”研究所だった。陸軍登戸研究所で秘かに行われていた風船爆弾・暗殺用毒物・動植物抹殺のための生物兵器・偽札・スパイ機材などの開発・製造。60年以上封印されていた“秘密戦”の歴史を、新たに開設された資料館の展示と残された遺物によってここに復元する。
目次
第1章 アウトラインを探る―登戸研究所とは何か
第2章 時代背景を探る―登戸研究所と戦争の時代
第3章 登戸研究所の全体像を探る
第4章 風船爆弾の実像を探る
第5章 生物兵器・スパイ兵器の謎を探る
第6章 証拠なき世界を探る
第7章 偽札印刷の真相を探る
第8章 “秘密戦”のその後を探る
第9章 戦争の記憶をどう継承するかを探る
著者等紹介
山田朗[ヤマダアキラ]
1956年大阪府生まれ。明治大学文学部教授。明治大学平和教育登戸研究所資料館館長。専攻:日本近現代史・軍事史・天皇制論・歴史教育論。愛知教育大学教育学部卒業、東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。博士(史学)。東京都立大学人文学部助手、明治大学文学部助教授をへて1999年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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