出版社内容情報
Friedrich Wilhelm Joseph von Schelling[フリードリヒ ヴィルヘルム ヨーゼフ フォン シェリング]
原著
久保陽一[クボヨウイチ]
編集
小田部胤久[オタベタネヒサ]
編集
深谷太清[フカヤモトキヨ]
翻訳
前田義郎[マエダヨシロウ]
翻訳
竹花洋佑[タケハナヨウスケ]
翻訳
守津 隆[モリツリュウ]
翻訳
植野公稔[ウエノキミトシ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
斉藤達也
0
カントの三批判書において曖昧だった部分を更に論考し、論理的に正確に記述し、超越論的観念論を完成させた書物であり、哲学史上最も重要な本である。日本ではこの名著があまり普及していないのが残念だが、帯に「ヘーゲルの精神現象学とを媒介する」などと全く誤った解釈がなされているのは更に残念だ。「それゆえに知性は、所産の内に表現された同一性を、自己自身の内にその原理が存するところの同一性として完全に捉えることの内に終わるであろう。」というのはヘーゲルと全く異なる。シェリングこそ哲学史上の最高の天才と言い切れる。2023/12/31