出版社内容情報
ルネサンスに匹敵する壮大な転換を生きつつある21世紀のわれわれに託
された、著者渾身の遺書。■ 謎多き巨人、ミケランジェロの『システィーナ礼拝堂天井画』と祭壇画『最
後の審判』、そして詩集『リーメ』……在野の詩人・民俗学者である著者が、
定説にもたれず自らの足と目で作品と向き合い、その精神の秘密に肉迫する
旅。
■ あらゆる局面で行き詰まりをみせる混沌とした時代にあって、ミケランジ
ェロはどのような意味で真に新しい精神の旗手たりえたのか。その本当の闘
いの場はどこにあったのか。
ルネサンスに匹敵する壮大な転換を生きつつある21世紀のわれわれに託
された、著者渾身の遺書。
黄昏のローマ
闘うルネサンス
──ミケランジェロ『リーメ』私観──
サン・ピエトロのピエタ
神の足裏
システィーナの霹靂
低声で語れ
パリ、ヴェルサイユ周航
パリ三夜記
ヴェルサイユ逍遥記
坂口昌明[サカグチマサアキ]
1933-2011年. 詩人, 文芸評論家, 在野の民俗学研究者. 日本語の可能性を拡大する詩人としての精緻な実験とあわせ, 長年、?東北をフィールドとして日本民俗学・説話学上の探求を行う. 著書に:詩集『旅する椅子』(1965), 東北の詩人論・言語論『みちのくの詩学』(2007), 遺作詩集『月光に花ひらく吹上の 坂口昌明詩集』(2012), 『お岩木様一代記』の原文校訂と現?代語訳(2011), および『安寿──お岩木様一代記奇譚』(2012),『《魔笛》の神話学』(2013), 『津軽 いのちの唄』(2014)などがある.
内容説明
ミケランジェロとは誰だったのか。在野の詩人・民俗学者である著者が、定説にもたれず、自らの足と目で作品と向き合い、その精神の秘密に肉迫する。美と自由の伝道者か、狂気の芸術家か。システィーナ礼拝堂天井画と祭壇画『最後の審判』に見る人体の輝き、そして詩集『リーメ』に綴られた祈りと懊悩…。ヴェルサイユ宮殿に結晶した、王権と教権の虚飾の美と対比しつつ、真に新しい精神の旗手たりえた、そのほんとうの闘いを浮かび上がらせる。ルネサンスに匹敵する壮大な転換を生きつつある、21世紀のわれわれに託された、著者渾身の遺書。
目次
闘うルネサンス―ミケランジェロ『リーメ』私観(サン・ピエトロのピエタ;神の足裏;システィーナの霹靂;低声で語れ)
パリ、ヴェルサイユ周航(パリ三夜記;ヴェルサイユ逍遙記)
著者等紹介
坂口昌明[サカグチマサアキ]
1933‐2011年。詩人、文芸評論家、在野の日本民俗学研究者。日本語の可能性を拡大する詩人としての精緻な実験とあわせ、長年、東北をフィールドとして日本民俗学・説話学上の探求を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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