内容説明
とらわれず、高ぶらず、しばられず…『歎異抄』は、“いま・ここ”に生きてあることの底知れない目覚めをうながす。理不尽な死と離別の哀しみ、うつをはじめとする精神への負荷…仏教語を現代の言葉に噛み砕き、『歎異抄』の世界を、私たちの思考と情念へと解き放つ。親鸞講座における連続講義に、聴講者との対話を併載。生き方としての親鸞入門。
目次
第1章 信ずるということ(死の事実を隠す文明;深層の自己の問い ほか)
第2章 「愛する」ということ(愛の概念;「愛される」という問題 ほか)
第3章 「宇宙軸」ということ(「宇宙軸」について;行為と存在 ほか)
第4章 「共同幻想」ということ(「共同幻想」について;弟子が師を生む僧伽 ほか)
第5章 「疑い」ということ(『歎異抄』のターゲット;日常と非日常 ほか)
著者等紹介
武田定光[タケダサダミツ]
1954年、東京都生まれ。真宗大谷派・因速寺住職。大谷大学文学部博士課程修了。元、親鸞仏教センター嘱託研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。