内容説明
土地を奪われ、生活を根こぎにされた人々、なぜ、世界はこの問題を解決できずにいるのか。差別と抑圧を生み落としたヨーロッパ史の隠れた構造、宗教対立をあえて誘引する変動期の支配勢力、キリスト教内部の異端に対する分断と排除…もつれた問題の本質に向き合った生の記録。パレスチナ問題とは「新ユダヤ人問題」だ。
目次
パレスチナが見えなかった
1 共生を探って(パレスチナ問題とは何か;ガリラヤのパレスチナ人;湾岸戦争後のパレスチナを訪ねて;暫定自治協定のまやかし)
2 パレスチナ問題の歴史と構造(われわれ自身のパレスチナ問題;証言・パレスチナ問題;パレスチナ・カイロス文書;アラブ・イスラム到来期におけるコプト教会の動向)
壁を砕き、壁を越え
著者等紹介
村山盛忠[ムラヤマモリタダ]
1935年生まれ。日本キリスト教団牧師。パレスチナ連帯のため、幅広く講演や支援活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Koning
5
日基の牧師さんでコプト福音教会(エジプトのプロテスタントっぽい)の協力牧師として滞在中に中東戦争が始まってそこからパレスチナ問題を考えるようになった方の講演を元にした本。基本的にプロテスタントのクリスチャンの前で語った講演が元というのもありそうだが、いわゆる東方諸教会、非カルケドン派等と呼ばれるエジプトやシリアの正教会(カルケドン派の東方正教会ではない)という2000年近く中東でずっと生きてきた教会を異端として排除してきた歴史を反省していくべきではないか?というところから出発している主張。2013/01/08
takao
2
パレスチナ問題とは「新ユダヤ人問題」だ。2020/03/19
愛希穂
0
後で2017/07/25