内容説明
そっとつぶやくように―ここに作家のすべてがある。最新エッセイ集。
目次
序章 わたしの土地
第1章 いまどきの景色
第2章 女と男
第3章 書くことの裏と表
第4章 作者はどこにいる
第5章 めぐりあう
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.T
10
22歳で自費出版した詩集が偶然にも室生犀星の目に留まったことから始まった、富岡さんの作家人生。詩人、小説家、エッセイスト、脚本家、上方古典文学の研究家…などなどの仕事と私生活からのつぶやきなども含めてマルッと自身による文章で説き明かす一冊。富岡多恵子による富岡多恵子。中勘助、折口信夫、室生犀星の作品、人物への興味が富岡さんらしい視点で語られていた。それと、意外なことに「女と男」の章で話題にのぼったのは松本清張「波の塔」が面白い。愛した女が、恋人の視点からミステリーのように説き明かされることのリアリティー。2017/08/03
TOKUMOTO
1
「現代詩とヤマトコトバ」が印象に残っ。、ニホンゴのもつふるい韻律やリズムと、詩のコトバ、散文のコトバ、意味の類似性から記号としてのコトバ使いについて、コトバの方から欲求不満がおこってきて、それなりの仕打ちを受けると指摘している。 「名詞に悩まされたスタイン」ともつながっている。2015/04/05
kuu
1
作品よりエッセイを先に読んでしまったが、発見が多かった。 【メモ】 戸板康二2014/04/23
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