困難な成熟

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784906790203
  • NDC分類 159.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

夜明けを目にすることができるのは、
夜明けまで生き延びた者だけである

「お金とは何か」「執着と矜持を分けるものは何か」「人間にとって働くとはどういうことか」等リアリティのあるテーマを掘り下げていく、14歳から読める自由と勇気の人生案内本。

目次
第1章 社会の中で生きるということ
責任を取ることなど誰にもできない/正義が成り立つ条件/ルールとの折り合いをつける/フェアネス(公平・公正)とは何か/日本を変えていくには
第2章 働くということ
労働とは不自然なものである/組織の最適サイズ/会社とは「戦闘集団」である/「やりたいことをやる」だけでは人生の主人公になれない/執着と矜恃を分かつもの/運と努力の間で
第3章 与えるということ
格差論のアポリア/贈与のサイクルはどこから始まるか/贈与の訓練としてのサンタクロース/わらしべ長者が教えてくれるお金の話/大人になるとは
第4章 伝えるということ
最近の人がすぐにバレる嘘をつくのはなぜか/死について考える/「青年」がいた時代
教育とは「おせっかい」と「忍耐力」である/メンターからの「卒業」/子育ては誰にでもできる
第5章 この国で生きるということ
「愛国者」とは誰のことか/トラブルは「問題」ではなく「答え」である/常識の手柄/今、日本人が読むべき本七選

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かるかん

52
責任を取るなんていうことは誰にもできない。責任を取れ、ということは一生許さないと同義である。特筆したい箇所は「執着と矜持」の講である。自分を省察してみると、どうやらプライドで判断しているわけではなく、執着が大半を占めている。意識して直していこう。ホントに執着ほど厄介なものはない。2016/01/29

かまど

52
『教養を深めたい方への良著』フランス現代思想を専門としている著者が、「社会の中で生きるということ」「働くということ」「与えるということ」などをテーマとした人生相談に対し、その深い知識と思慮、そして経験から答えを導き出し、わかりやすく丁寧に解説されている一冊です。 サブタイトルに「14歳から読みたい自由と勇気の人生案内」とあるように、とても読みやすい哲学書にあたると思います。 (続く)2015/11/04

marco

43
常に死を意識することで自分の営為すべてに全力で取り組むべし、とする「死について考える」の章は生きている限り何度でも読み返したい。内田先生の著作からはいつも生きる元気と勇気をチャージしてもらっている。生きるヒントのかなり多くを先生からいただいている気がする。いつか恩返ししたい。2015/10/22

テクパパザンビア

42
面白かった。ない頭を使い考えながら読むのはアホなオッさんには少々大変でしたが金言・格言がゴロゴロ、メモを取りながら読了。困難な読書でした、若い時に読みたかった…。2016/09/23

Kaz

33
人生相談のようなテイストで、働くこと、伝えることとはどのようなことかを、分かりやすい例え話を混えて平易な文章で解説している。大袈裟にいうと、人生の袋小路に迷い込んでいると感じている人には参考になるかも。大人とは何か、についてなるほどと思わせてくれます。 私的には、正しすぎず間違えすぎず、真面目すぎずふざけ過ぎず、ちょうど良い加減で生きている人を、大人と呼んでも良いかも。2020/03/23

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