内容説明
60年安保以後のさまざまな社会運動―全共闘、協商懸、連合赤軍公判対策委員会、反天皇制、日の丸・君が代など―と、表現における革新運動―東映争議、清順問題共闘会議、俳優座造反、“持たざる者の演劇”、ATGなど―の両軸で闘いながら、物語と批評をつむいできた非党派左翼は、いかに時代と対峙してきたか。
目次
第1章 血族を離れ、歴史に帰る―軍人の子の“逃走”
第2章 一九六〇年前後―「遅れてきた青年」の駆け足
第3章 異界との遭遇―一粒の麦の落ち行く先
第4章 東へ還る―「フリーランス」の“地獄”で
第5章 一九六八年“想像力革命”の渦中で
第6章 交錯する騒乱のなかで―“ものを書く”ことのほうへ
第7章 “持たざる者の演劇”のほうへ―俳優座“造反”のあとに
第8章 振り向けばだんだんひとり―ポスト・フェストゥムを生き延びる
第9章 糧道・文筆・ATG
第10章 負の画期 一九八〇年代
第11章 ふたつの“天皇代替わり”―平癒祈願の戒厳令と護憲天皇生前葬
第12章 予備校という“梁山泊”―競争の場の祝祭
第13章 「反革命」の勝利―再び演劇に触れ直す
第14章 三・一一の切断とその後
著者等紹介
菅孝行[カンタカユキ]
評論家、劇作家。1939年生まれ。舞台芸術財団演劇人会議評議員、ルネサンス研究所運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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