歴史からの黙示―アナキズムと革命 (増補改訂新版)

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784906738359
  • NDC分類 309.7
  • Cコード C0010

出版社内容情報

革命の歴史をふまえて展開される、国家廃絶をめざす革命思想としてのアナキズム。戦後最年少イデオローグとして名を馳せた旧版を増補資本制国家を撃て!



ロシア革命の変節、スペイン革命の敗北、そして1968年の持続と転形――

革命の歴史をふまえて展開される、

生き方としての「アナーキー」ではなく、

国家廃絶をめざす革命思想としての「アナキズム」。

「戦後最年少イデオローグ」として名を馳せた旧版に、

1968年闘争期におけるアナキズム運動の総括文書「無政府主義」などを増補した

戦後日本アナキズム思想の極北。

第?部

存在 国家を撃つテロルの地平

歴史 歴史のなかの〈生〉と〈死〉

超人 ネチャーエフ

暴力 歴史における巨視と微視



第?部

国家 無政府主義革命の黙示録

 序 アナキズムへの確執

 第1章 総論・視座――未踏領域へ

 第2章 国家廃棄――共同体の指標

 第3章 組織論――黙示録の共同体

 第4章 世界革命綱領の視座

 付章

内戦 ロシアの背理と革命の逆説

軍隊 不可能性のインタナショナル



第?部

時間 〈国家性時間〉と都市

犯罪 犯罪者と革命家の十字路

肉体 時間の仮構とその所有



あとがき



新版補遺

反アナキズム論序説――唯一的革命の神話と構造

無政府主義



解説

?癖?に昂まった原理 松田政男

〈観念〉の力 山本光久

千坂 恭二[チサカ キョウジ]
著・文・その他

内容説明

ロシア革命の変節、スペイン革命の敗北、そして1968年の持続と転形―革命の歴史をふまえて展開される、生き方としての「アナーキー」ではなく、国家廃絶をめざす革命思想としての「アナキズム」。「戦後最年少イデオローグ」として名を馳せた旧版に、1968年闘争期におけるアナキズム運動の総括文書「無政府主義」などを増補した戦後日本アナキズム思想の極北。

目次

第1部(存在 国家を撃つテロルの地平;歴史 歴史のなかの“生”と“死”;ネチャーエフ;歴史における巨視と微視)
第2部(国家 無政府主義革命の黙示録;内戦 ロシアの背理と革命の逆説;不可能性のインタナショナル)
第3部(時間 “国家性時間”と都市;犯罪 犯罪者と革命家の十字路;時間の仮構とその所有)
新版補遺(反アナキズム論序説―唯一的革命の神話と構造;無政府主義)

著者等紹介

千坂恭二[チサカキョウジ]
1950年生まれ。高校在学中からアナキズム運動に参加し、「アナキスト革命連合」(ARF)や「アナ高連」「大阪浪共闘」で活動。70年代初頭、新左翼論壇において「戦後最年少イデオローグ」として注目され、73年に『歴史からの黙示』(田畑書店)を上梓。その後、バクーニンやドイツ思想、エルンスト・ユンガーに取り組むが、80年代以降の思想状況全般に批判的となり隠遁生活に入る。約20年の沈黙を経て2008年ごろから再始動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

denden

3
近日、頓に活動が活発化している著者の70-75年の論考を再編まとめたもの。12編が収められている。そこそこ分厚いので座右に置き時々開いて読む。氏の論に底通するのは、議論なり論争なりの出発点ができていない、或いは立脚点がない、と言う指摘である。70年代の政治の季節に熱く交わされたはずの議論の足場が出来ていないと言う点は、その後の彼等・政治的人間の霧散ぶりを見ればなるほど納得できる。彼等はどこへ入ったのか?或いは体制に飲まれ、或いは社会や政治から消えた。なるほど立脚点がない人間は消えるしかない。多く示唆深い。2019/04/24

ほまれ

2
難解でまだ消化不良なところはあるが、通読したことでなぜ千坂氏が革命の「存在論」にこだわるかが少しわかった気がする。アナキズムの、革命の問題は、存在論の問題やからやと思う。2019/12/30

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