内容説明
小説家志望の青年が詩を書きはじめるまでを綴った「あるゴダール伝」。元タクシードライバーの詩人で、かつてはテロリスト志望であったと思しき男が、PCモニター上に現れた宇宙公務員の質問に答えていく「詩人調査」。詩とは何か、詩人とは何か、そして詩人にとって詩とは何かを描く2篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
恋愛爆弾
15
都会のある意味意識高い系エリート文学オタクのセイシュン失敗エピソードなんて忌々しいだけで何も面白くないやい!イライライライラ……と読みながら眉を顰めていたが、こうして読み終えてみると悪くない、むしろ心地よい奇妙な読後感だけが残る。内容ではなく言葉として残る。だがそれは内容あってこその言葉たちであり、しかし内容は別に面白くはないわけであるから、私のなかに何が残ったのかわからなくなる。だがたしかに残っている。なんとも不思議な小説二篇である。2022/02/23
geromichi
4
詩人松本圭二の小説作品が2篇収められています。時代背景は違うけれど、1話目は森見登美彦と高野秀行を、2話目は安部公房の作品をただなんとなく連想してしまった。文体が似ているというわけではないと思いますが、青臭さやユーモア、或いは突飛な設定がそう思わせたんかな。「早稲田にはアホしかいなかった。教師も学生もみんなアホだった」という文章が良い。いやまあアホじゃない先生もいたとは思うけれど。2020/04/21
わんにゃん
3
両方ともガツンときた。2021/05/13
0
権田がどうしても鎌田哲哉のことを言っているようにしか見えないw 「コンクリート計画」は『重力』か。青春。2021/07/13
kentaro mori
0
詩人による、詩の小説。詩小説。 --- 「あなたは愛情が足りない」2018/01/21
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- 和書
- 河内守護畠山氏の研究