出版社内容情報
「理論における政治/階級闘争」から「政治/階級闘争における理論」へ。哲学者は哲学者としていかに政治に現実的に関わりうるのか。「理論における政治/階級闘争」から
「政治/階級闘争における理論」へ!
革命の前衛であるはずの共産党が「革命」(プロレタリア独裁)を放棄する――
1976年のこの「危機」に対抗すべく執筆されたまま
生前未刊行だった革命的唯物論の〈哲学史〉、
偶然性唯物論の萌芽とともに綴られる幻の〈哲学入門書〉が、今ここに明かされる。
哲学者は哲学者としていかに政治に現実的に関わりうるのか。
ルイ・アルチュセール[]
ルイ・アルチュセール(Louis Althusser)1918-1990。マルクス主義哲学者。
高等師範学校でバシュラールのもとでヘーゲルを研究。48年から同校教員となり、フーコー、ブルデュー、セール、デリダなどを指導。48年にフランス共産党入党。80年に妻を殺害するが、事件当時の心神耗弱により免訴となる
邦訳書に『終わりなき不安夢―夢話 1941-1967』(市田良彦訳、書肆心水)、『政治と歴史:エコール・ノルマル講義 1955-1972』(市田良彦・王寺賢太訳、平凡社)、『マルクスのために』(河野健二ほか訳、平凡社ライブラリー)、『再生産について』(西川長夫ほか訳、平凡社ライブラリー)、『哲学・政治著作集?・?』(市田ほか訳、藤原書店)、『マキャヴェリの孤独』(福井和美訳、藤原書店)、『資本論を読む』『哲学について』(ともに今村仁司訳、ちくま学芸文庫)など。
市田 良彦[イチダ ヨシヒコ]
市田良彦(いちだ・よしひこ)神戸大学大学院国際文化学研究科教授。1957年生まれ。
著書に『存在論的政治』(航思社)、『現代思想と政治』(共編、平凡社)、『アルチュセール ある連結の哲学』(平凡社)、『ランシエール 新〈音楽の哲学〉』(白水社)、訳書にアルチュセールの上記書籍のほか、ランシエール『平等の方法』『アルチュセールの教え』(航思社)、フーコー『悪をなし真実を言う』(河出書房新社)など。