内容説明
純粋な臨床経験に主眼をおいた“雑病論”を、私見を織りまぜながら体系的にまとめる。―病んでしまった後の治療を指示するに止まらず、なぜ病むに至ったか、病まずに済む方法、そして体質医学までも詳論する“金匱”医学の特質を明確にする。
目次
臓腑・経絡・先後病の脈証
痙湿〓(えつ)病の脈証と治療
百合・狐惑・陰陽毒病の脈証と治療
瘧病の脈証と治療(オコリ、マラリア様疾患)
中風歴節病の脈証と治療
血痺虚労病の脈証と治療
肺痿肺癰肺脹〓(よう)嗽病の脈証と治療
奔豚気病の脈証と治療
胸痺心痛短気病の脈証と治療
腹満・寒疝・宿食病の脈証と治療〔ほか〕
著者等紹介
田畑隆一郎[タバタタカイチロウ]
1930年、北茨城市の農家に生まれる。体質虚弱につき薬の道を志向。日立第一高等学校で牧野富太郎門下の樫村一郎先生に生物学の手解きを受く。東京薬科大学卒。薬剤師。生地でたばた関本薬局を開業。荒地を開墾し現在1.3ヘクタールの附属薬草園を有機農法により運営。千葉大学東洋医学研究会で漢方講座を聴講し、小倉重成、藤平健両氏に師事、続いて同会講師。常陽漢方セミナー・温成塾、無門塾を主宰。2000年漢方論文により薬学博士
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