内容説明
言語をめぐる遡行の旅。分子生物学から言語論までを踏破。生物学者リチャード・ドーキンス、分子生物学者ジャック・モノー、理論物理学者エルヴィン・シュレーディンガー、そしてヴァルター・ベンヤミンの著作をとおして果敢な思考実験。「北方文学」掲載の論考5編を収録。
目次
神は遺伝子によって記述できるか?―リチャード・ドーキンスの二著について
越えられない“境界線”―物質と精神について
言語の他者性と“私”
ベンヤミンと唯一者の言語論―「言語一般および人間の言語について」読解
純粋言語とは何か?―ベンヤミン「翻訳者の使命」を読む
著者等紹介
柴野毅実[シバノタケミ]
1951年、新潟県柏崎市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。1975年、文学同人誌「北方文学」同人。1996年、出版・編集「玄文社」設立。2001年、ローカル紙「越後タイムス」主幹。2008年、文学と美術のライブラリー「游文舎」企画委員。2014年、「越後タイムス」休刊。現在、玄文社と游文舎の活動に専念しながら「ゴシック論」執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。