内容説明
身近な食材をめぐるドラマをいきいき描き日本―沖縄―アジア太平洋を結ぶ歴史と構造に迫る。
目次
北上するカツオ、南進する人びと―かつお節の向こうに私たちが見たかったもの
第1部 私たちの暮らしとかつお節
第2部 北上するカツオ
第3部 南進する人びと
第4部 カツオから見える地域社会
市民調査研究で広がる世界―報告を終えて
著者等紹介
藤林泰[フジバヤシヤスシ]
1948年生まれ。埼玉大学共生社会研究センター助手
宮内泰介[ミヤウチタイスケ]
1961年生まれ。北海道大学助教授。環境社会学・開発社会学
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
3
カツカツ研の成果物。副題が素敵だ。興味深い内容で楽しめた。カツオ節、削りパックの歴史や東南アジア・インド洋におけるカツオ漁かつお節の経緯、さらにカツオ漁の餌やかつお節工程に使用する薪まで調査範囲を広げている。合作なので多少文体の一貫性に欠けるきらいはあるもののよく出来ていると感心した。2014/09/05
宮下誠崇
2
鰹漁の昔の話やかつお節の昔の話の勉強になりました(*^^*) 今はいらっしゃらない方のインタビューも入っているので、この本を作って頂いて本当にありがたいです(*^^*) いろんなことを気づかせてくれる本でした(*^^*)2014/12/26
高橋直也
1
鰹節を作るカツオと、刺身で食べるカツオの違いもそうですが、出汁の文化の変化も、考えることがたくさんあります。子供の頃は毎日鰹節を削っていたはずなのに、どこへ向かっているのでしょう日本の食文化。2015/06/08
kenken
0
カツオをめぐる日本と沖縄、「南洋」(インドネシア)のつながりを生産から消費までの基本構造とそれぞれの社会の歴史的変化を豊富な現地調査とインタビューから描き出している。著者が多様で記述の統一性がないのが玉に瑕。代表者が新書に書き直して欲しい。2012/06/17