内容説明
政府の合併支援プランには、法律や予算措置に基づき、物心両面から合併を支援するメニューがずらりと並べられている。こうした支援メニューこそが市町村から自立心・自制心を奪うのではないか。自治体/住民ができるかぎりは自助努力し、足らざるところはお互い補い合い、そして代償ばかりを求めない。そうしたモラルと、そのモラルを基本に据えた自治制度の全体構想をどのように再構築していくかが、いま、わたしたちに問われている課題だ。
目次
第1章 これでいいのか平成の大合併(平成の大合併ブーム;なぜ大合併か―合併推進論の検証 ほか)
第2章 いま地域は大揺れ(「自律」を求めて―長野県;合併積極県に見る合併の落とし穴―兵庫県 ほか)
第3章 町村が消える?(「西尾私案」はどこが問題なのか;座談会・小規模町村こそ自治の担い手)
第4章 合併を超える自治制度の構想へ(西尾私案から考える;対抗する制度構想 ほか)
資料・今後の基礎的自治体のあり方について(私案)
著者等紹介
小原隆治[コハラタカハル]
1959年生まれ。成蹊大学法学部教授
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