内容説明
隠された悲劇の戦記。太平洋戦争中、ハウステンボスのある長崎県の針尾島での“幻の兵隊”を描く感動の労作。闇の彼方に葬り去られた海軍沿革史にも一行の記載もない数え年14歳の“幻の少年兵”たち。その特年兵たちの苛酷な青春を自らの体験をもとに書き下ろした資料的価値の高い貴重な証言。他にも「時と時計の物語」等を併載。
目次
針尾島教育と共に(海軍特別年少兵試験;復員証明書;大船撮影所勤務の夢 ほか)
戦後生活物語(堤防修復工事;統制警察の刑事;ミシン店の開業)
時と時計の物語(機械式時計の歴史;時計一級技能証;ミシンから時計ブームへ ほか)
電気の基礎知識(電気とは何か;テスターの種類;設計の原則 ほか)
著者等紹介
中村進[ナカムラススム]
昭和4年、富山市に生まれる。19年5月海軍に入る、20年3月海軍特年兵三期生卒業、8月千葉県館山市洲之崎海軍航空隊第四十期航空写真術普通科練習生卒業
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