出版社内容情報
辛口評論家・佐高信による、ベスト・ノンフィクション、精選200作品の案内。
佐高による「血も涙もある紹介・解説文」が読者に迫り、読書欲をかき立てます。
<取り上げている作品(一部)>『我、拗ね者として生涯を閉ず』本田靖春(著)、『密 約』澤地久枝(著)、
『沈黙のファイル』共同通信社社会部(編)、『A』森 達也(著)、『国家の罠』佐藤 優(著)、『薬害C型肝炎 女たちの闘い』岩澤倫彦・フジテレビ調査報道班(著)、 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』米原万里(著)、
『田中清玄自伝』田中清玄・大須賀瑞夫(著)、 『ドキュメント昭和天皇』田中伸尚(著) 、『噂の眞相」トップ屋稼業』西岡研介(著)
【著者からのコメント】
「はじめに」より
時代に挑み、まるごとその何かを切り取ったノンフィクションこそ、容易に咀嚼し難くても、読者の血となり肉となるのである・・・私の選んだ100冊が、他の人のそれと違っているところがあるとすれば、第一に、企業やそこに働くビジネスマンについてのノンフィクションがかなり入っているということかもしれない。・・・また、闇の世界やそこに生きる人たちを描いた作品も、数多く取り上げている。「昼の光に夜の闇の深さがわかるものか」と喝破したのはニーチェだが、ノンフィクションの醍醐味は、やはり知られざる闇を暴くことであり、タブーに挑戦することである・・・
内容説明
『週刊金曜日』に連載した「ノンフィクション・ベスト100」と岩波新書の『現代を読む 一○○冊のノンフィクション』の解説を再編集した現代日本を読みむ200冊。
目次
第1部 現代を読むノンフィクション・ベスト100冊(骨の髄までのジャーナリスト―『我、拗ね者として生涯を閉ず』本田靖春(著)
自足的な「いい人」への糾弾―『密約』澤地久枝(著)
大本営参謀の履歴書―『沈黙のファイル』共同通信社社会部(編)
「中国残留孤児」の顔写真―『シャオハイの満洲』江成常夫(著) ほか)
第2部 もっと知るためのノンフィクション・プラス100冊(方言の会話を巧みに生かす―『越山田中角栄』佐木隆三(著)
普遍主義を求めて―『ある歴史の娘』犬養道子(著)
涙を誘う漁村の女の闘い―『風成の女たち』松下竜一(著)
技術者にみる個と創造性―『匠の時代』内橋克人(著) ほか)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。高校教師、経済誌の編集長を経て評論家となる。『週刊金曜日』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。