出版社内容情報
岡山と香川のラーメンを知る■杯 (カラーグラビア)
はじめに 9
第一章 岡山ラーメン事始め
大正ロマン 中華麺 初登場! 20
中華そば専門店 第一号は昭和初期 26
第二章 終戦、 混乱と希望が生んだ味
戦後派ラーメンの二大源流 その1 32
戦後派ラーメンの二大源流 その2 39
コックさんが作った 珠玉の一品 45
備北に光る ふるさとの味 51
第三章 これが故郷の味じゃ!
屋台から店舗へ 岡山駅前の両雄 その1 58
屋台から店舗へ 岡山駅前の両雄 その2 67
ラーメン・ドミかつ通りの一翼 71
異色 美味 笠岡鶏ラーメン 75
倉敷の伝説 84
黙々と食べよ! 城下交差点の味 91
高度経済成長時代の華 99
昭和後期を代表する岡山ラーメン 109
第四章 ラーメンは変わる! 平成新事情
九州 長浜ラーメンの台頭 116
県外系ラーメンの進出 121
岡山ラーメンレボリューション 128
第五章 うどん王国香川 ラーメンの真実
■対談■讃岐ラーメンに挑んだ男 「盛の大将奪闘記」 144
全国トップレベルの評価 うどん処でラーメンの金字塔 146
第八章 熱弁! ディレクターの備讃ラーメン比較考
味も食べ方も…、 超ディファレント 254
ちょっと一言 麺のウンチク話 259
岡山ラーメンブラックホール 263
頑張れ! 香川のラーメン 268
日本の中華そば・ラーメン年表 272
VOICE21ラーメンシリーズ放送記録 276
VOICE21歴代リポーター紹介 279
岡山と香川のラーメンを知る■杯 280
あとがきにかえて 282
岡山のラーメン系統図
香川のラーメン発達概図
はじめに
うどんのイメージが強いVOICE21なので、 「なんでラーメンの本?」 と聞かれそうなのです。 だから、 少し説明させて下さい。
山陽放送のVOICE21 (毎週木曜・夜七時から放送) は、 皆さんの応援を受けて、 放送開始から丸十三年を迎えました。 例の讃岐うどんの特集は、 十四回放送されています。 その一方で、 ラーメン特集も、 ひそかに六回作られ、 好評を博してきたのです。
それで、 たくさんのラーメン屋さんと知り合い、 いろいろなことを教えてもらいました。
中華そば・ラーメンの歴史、 人、 味…。
岡山・香川という私たちの放送エリアにとって、 「それは、 庶民食文化の財産だ」 と思えるほど多様で、 興味をひかれるものでした。 いつか、 そのことをまとめたいと考えていた時、 うれしいことに、 この出版の話が舞い込んだのです。
「麺類は一家、 皆兄弟」 と言うわけで、 VOICE21のスタッフはうどんと同じぐらい、 ラーメンが大好きです。 僕をはじめトメちゃん・早田くんも、 学生時代に東京で一人暮しを経験しているせいかもしれません。 手軽な値段で、 おなかも心も満たしてくれる一杯の丼。 そんな不思議な力を持つ存在に、 食生活を支えて 人の温かさが宿る 「何か」 を、 我々の放送エリアの中で追いかけることです。 「何か」 は、 多分、 私たちの身の回りにある、 さりげない生活上の宝物です。 それを知ってもらい、 「故郷は、 ええとこじゃ」 と再認識してもらえるよう、 いつもスタッフ一同、 頑張っています。
この本から、 そんな心意気が伝われば幸いです。
トメ 「いや~、 たまにはいいこと言いますね。 いつもは、 飲む・打つ・食べるだけの人生やけど…」
石原 「えっ?…、 返す言葉もありません」
平成十四年三月
山陽放送VOICE21を代表して
ディレクター 石原 正裕