備前岡山藩の弓術 - 吉田家御奉公之品書上より

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備前岡山藩の弓術 - 吉田家御奉公之品書上より

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784906577194
  • NDC分類 789.5
  • Cコード C0021

出版社内容情報

発刊によせて 5
はじめに 9
備前岡山藩 吉田家系譜

第一章 吉田家の先祖について
定勝以前
関連事項
吉田家の出自
佐々木家の没落
内部的要因
外部的要因
佐々木・吉田家関係の系譜
佐々木家没落後の吉田家
日置流系譜

第二章 吉田五兵衛定勝 清元
吉田五兵衛定勝 概説
時代背景
閑話休題

第三章 吉田千兵衛 (五兵衛)
吉田千兵衛 概説
関連事項

第四章 吉田多兵衛 (太兵衛)
吉田多兵衛 概説
時代背景による詳説
関連事項

第五章 吉田源之丞 久方 覚性軒印契
吉田源之丞久方 概説
時代背景による詳説
幼年期
御召出から弓組御免となるまで
弓組御免後養子を迎えるまで
晩年期
この期の幕府の動向
関連事項
御後園的について
近的の距離について
安土について
吉田家と徳山家との関係について
戦災前の後楽園的場

第六章 吉田覚兵衛 朝方
吉田覚兵衛朝方 概説
参勤在府の様子
弓術関係の記録
狩・弓の手
その他
関連事項
参勤交替にbr> 梅花的
式日御的
表彰
殿様・若殿様への指南
月並的
百射
仲間・弟子弓
的初め
狩・弓の手
射廻り
その他
関連事項
七軒の弓術師家についての私見
藩校の的場図

第九章 吉田源之丞 矩方
吉田源之丞矩方 概説
時代背景
弓術関係の記録
御後園的その他
巻藁前
殿様・若殿様指南
道場開き
狩・弓ノ手
射廻り
師範家関係
百射
関連事項
源之丞の母の逸話
徳山文之介豊信との関係について
徳山文之介豊信について
借金が消えた話

第十章 吉田源之丞 直方
吉田源之丞直方 概説
時代背景
弓術関係の記録
巻藁前
その他
関連事項
『御旗本御人数』 の検証と考察
まとめ
考察
第十一章 吉田民次郎 守方
吉田民次郎守方 概説
時代背景
吉田家の養子となるまで
安政三年
安政五年
万延元年
文久二年
文久三年
元治元年
慶応二年
慶応三年
明治元年
明治二年
明治三年
弓術関係の記録
巻藁前

はじめに
 (中略)
  本書では、 この内備前岡山藩・日置流印西派弓術宗家の吉田家の奉公書を取り上げることにする。
 従来、 弓の文書と言えば系図類・射術に関するもの、 弓具の講釈、 有職故実に類するものの、 いずれかに属するが、 この奉公書はそのいずれにも属していない。
その特徴を上げると次のようになろう。
 一 本人が書いたものであること。
 一 何代にもわたって、 しかも欠けることなく書き継がれていること。
 一 藩庁に於てチェックされていること。 (真実性の確保)
 一 その人のハイライトだけでなく、 平素の仕事ぶりも書き込まれていること。 等々
 武道の書にはよく系図が記載されているが、 系図をいくら見詰めてみても人々の実態はなかなか浮かんでこない。 この奉公書では、 私達の弓のルーツである吉田宗家代々の人々の生活を事実として垣間見ることができる。
 本書は、 弓の技術について解明することを目的とはしていない、 郷土史の一分野として弓を取り上げたものにすぎない。
(中略)
 前半で折りにつけ耳にした師伝や当時の時代背景、 原文に少しでも親しみをもてるようにと関連事項等、 私見をまじえながら吉田家の当主ごとにあります。
 この小冊子で、 日置当流のルーツを尋ねる旅を読む人と共に出来れば、 これに勝る幸せはありません。

  平成十年三月  守田勝彦 

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