日本児童文化史叢書
児童文学の境界へ - 梨木香歩の世界

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  • サイズ A5判/ページ数 131p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784906563333
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0390

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アルピニア

53
2009年発行。作品でいうと「この庭に」「水辺にて」あたりまでが取り上げられているが、メインは「西の魔女が死んだ」「りかさん」「からくりからくさ」。筆者が「マトリョーシュカ的人間観」「児童文学」について述べている部分が深く印象に残った。梨木さんのことば(インタビューや記事)が多数引用されていたのが嬉しかった。「飛ぶ教室・季刊児童文学の冒険」に掲載された短編やエッセイも読んでみたい。私には、今ひとつ消化不良だった「沼地のある森をぬけて」についての記述もあったので、参考にしながらじっくり再読したいと思う。→2018/12/30

きじとら

3
梨木香歩さんの研究書。梨木作品への理解を深めるために有効な一冊です。特に未収録作四篇のあらすじに触れられている点と、「からくりからくさ」のタイトルに込められた仕掛けへの考察が興味深かったです。90年代児童文学の大まかな流れや、文学的手法にも触れられているので、梨木作品に馴染みのない方にも、小説をより多彩な視点から読むための、読み方のヒントを示してくれる本としてオススメです。2012/01/24

amy

2
頭の中で作品を追いながら、うんうん、そうだよなあと思いながら読む。 「境界」というものに一家言ある梨木さん、ご本人も「児童文学の境界」は意識にあるだろうなと思う。分断する意味ではなく、表裏一体である様子での「境界」。大人・子ども、とはっきりとした境界を作るのではなく、混ざり合うように作品を生み出してくれている。「からくりからくさ」「りかさん」の流れはまさに「児童文学の境界」。2020/03/01

うー。

1
刺激的でおもしろかった! 作品を読んで改めて読み返したい。 梨木香歩さんに興味を持ち、彼女が書くものにもますます興味がわいた。2014/07/25

しま

0
やっと手に入れられたのが嬉しくて長いこと時間かけて読了。とりあえず取り急ぎ、りかさんとからくりからくさは読み返したい。それでまたもう一回読む。2015/07/19

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