内容説明
21世紀を間近にひかえた本年のサマースクールのテキストは、はじめの鏡体理論などの講義の一部は非生物系にも共通しますが、主に生物試料の凍結技法を中心にして種々の顕微鏡機器(電子顕微鏡、走査型プローブ顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡)と関連機器の実技講習に関する内容とすることにいたしました。従来の電子顕微鏡を含めた形態学的手法の基礎から凍結技法の応用までに述べられているように、再び形態学の重要性を認識する“21世紀の形態学ルネッサンス”の幕開けとしたいと思います。なお、このサマースクールテキストが参加者以外の方々にも広く読まれ、勉学と研究の一助となることを願っております。
目次
透過電子顕微鏡の基礎―構造と原理
走査電子顕微鏡
分析電顕(透過型と走査型)
走査プローブ顕微鏡の原理
電子顕微鏡試料の作製
SEM試料作製法
分析電顕試料作製法
走査プローブ顕微鏡(SPM)試料作製法
共焦点レーザ顕微鏡観察(confocal laser scanning microscopy:CLSM)―試料作製法
歴史的に捉えた急速凍結法の概要
高圧凍結技法〔ほか〕
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