内容説明
現代人の心の荒廃と沃野を探る。専門領域にとどまらず、日常的体験からポストバブル、冷戦後の政治経済、世界情勢への発言まで、精神科医の透徹したまなざしで語る。現実をみつめ、考える日本人へおくる中井久夫のエッセイ・論集。
目次
精神科医がものを書くとき
わが精神医学読書事始め
微視的群れ論
日本人がダメなのは成功のときである
外国語が話せるということ
昆虫についてのアンケートに答えて
「頑張れ」と「グッド・ラック」
「疎開体験」に寄せて―佐竹調査官への手紙から
クラス会に出る
ムンク展覧会に寄せて〔ほか〕