内容説明
この丸い岩石の正体はなんだろう!その成り立ちを探っていく過程で我々研究グループは、この丸い岩石の形成速度が非常に速く、未来の科学技術にも応用できる確かな素材がいくつも眠っていることを突きとめた。この丸くて硬い岩石は日本各地や世界各国、否、遙か彼方の火星にまで存在することがわかってきた。本書は、この見事な球状コンクリーションの姿に魅せられた科学者たちの、10余年にも及ぶ地道な研究成果をカラー写真と図版を使って解説したものである。
目次
序章 球状コンクリーションに学ぶ(コンクリーションとは何か?;球状であることの謎 ほか)
第1章 球状コンクリーションの不思議(コンクリーションと化石;コンクリーションの産状 ほか)
第2章 ツノガイコンクリーション―コンクリーション成因の謎を解く鍵(「ツノガイコンクリーション」との出会い;形成メカニズムの推測 ほか)
第3章 鉄コンクリーション(球状鉄コンクリーション―アメリカ・ユタ州;散らばるコンクリーション ほか)
第4章 コンクリーションの未来(コンクリーションによる年代測定;応用地質学への展開 ほか)
著者等紹介
吉田英一[ヨシダヒデカズ]
1962年宮崎県に生まれる。1986年名古屋大学大学院理学研究科(地球科学専攻)修了、1986年~2000年核燃料サイクル開発機構(現・独立行政法人日本原子力研究開発機構)に勤務。2000年より名古屋大学博物館資料分析系准教授、2010年同教授(同大学院環境学研究科地球史学講座教授を兼任)、今日に至る。2010‐2014年名古屋大学博物館館長。2011年~2012年全国大学博物館等協議会会長、日本博物科学会会長。2015年より応用地質学会中部支部支部長、2017年より資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会(放射性廃棄物)委員、等に就任。専攻:環境地質学・応用地質学。とくに岩石の風化や続成過程に伴う元素移動、水(地下水)との反応プロセスに関する研究分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もちお
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