内容説明
新潟県中越地震など、著名な地すべり災害事象を取りあげ、地すべり前後の複数時期に撮影された空中写真から判読図を作成し、これらを手掛かりとして、詳細に現地との対応関係を比較検証した画期的労作。本書は、初版刊行以来10年が経過し、その間に発生した2008年荒砥沢地すべり・2017年九州北部豪雨による2つの地すべり事例の検証を加えた増補版の刊行である。今後の地すべり災害発生予測と防災対策には欠かせない一書と言えよう。
目次
第1章 地すべり地形とその構造
第2章 地表面輪郭構造の判読
第3章 移動体の輪郭構造と内部構造
第4章 すべり面の推定と初期的変形地形
第5章 地震による地すべり―2004年新潟県中越地震の事例
第6章 巨大スプレッドと変成岩地すべり―最近の10年の地すべりから