古事記は日本を強くする―神話がわかれば「日本人」がわかる

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784198633356
  • NDC分類 164.1
  • Cコード C0021

内容説明

日本とはどんな国なのか。日本人とは何か―その原点を探るための重要かつ稀有な文献である古事記。神秘と驚きに満ちたニッポン発祥の謎を平易に読み解く。全ての日本人の必読書。

目次

第1章 今、なぜ「神話」が求められるのか
第2章 日本人はなぜ「神話」を失ったのか
第3章 日本人にとって「神話」とは何なのか
第4章 『古事記』と『日本書紀』が意味するもの
第5章 日本人のアイデンティティとは何か
第6章 古事記「神話」の意味するもの

著者等紹介

中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。1990年石橋湛山賞、2002年、正論大賞受賞。著書に、『大英帝国衰亡史』(毎日出版文化賞・山本七平賞、PHP文庫)など多数

高森明勅[タカモリアキノリ]
1957年、岡山県生まれ。国学院大学文学部卒業。同大学院博士課程単位取得。神道学・日本古代史専攻。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当などを歴任。皇位継承儀礼の研究から出発し、日本史全体に関心を持ち、現代の問題にも発言する。現在、日本文化総合研究所代表。国学院大学、麗澤大学講師。「新しい歴史教科書をつくる会」副会長。「やすくに活世塾」塾頭など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケイ

55
古事記のあらすじを知りたくて手に取ったが、古事記学・日本書紀学的なものだった。開国前の日本を知るのに、欧米は日本の神道を研究し、また第二次大戦前の日本の強大化を抑えるべくアメリカが研究した結果が、日本国民から皇室と神社を引き離すこと。かくして、戦後の教科書から神話は消えた。しかし、日本人としてのアイデンティティ確立のためにはぜひとも学校で教えるべきである、という内容。日本の起こりや起源を学ぶために、日本昔話のように子供が親しみ易くできればいいと思った。最終章は古事記の解説書。古事記読後に改めて読もう。2014/05/15

T.Masa

5
現存する日本最古の歴史書「古事記」が編纂された和銅という年代は、日本の経済や文化のまさに原点をなす時代であった。しかし、戦後教育を受けて育った日本人には、この「古事記」をはじめ「日本の神話」をほとんど教えられていない。更には、このことがいかに重大な問題であるか、日本人にとっていかに「決定的な喪失」であるかが、我々には十分認識できていない。単に日本の「文化」というだけでなく、日本という国や国民の依って立つ「原点」ともいえる大切なものが、現代の日本人の中からすっぽり抜け落ちている事実に気づかせてくれる。2022/07/30

ヒトコ

4
「日本書紀」は歴史書、「古事記」は説話物語と思っていたが、そう単純な区別ではないらしい。前者が外交を意識して漢文で書かれたのに対し、後者は漢字を使ってはいるが全編大和言葉で国内向けに書かれたという違いがある、というのは今まで考えた事がなかった。また、今の様な形の世界が出来る以前の神聖な物語である神話、事実であったとされる伝承である伝説、世俗的なフィクションである昔話との区別の説明に納得。古事記が日本人を強くするかどうかは解らないが、事実ではないかもしれないが真実を語っている、はなるほど。図書館。2014/10/31

tomo

3
神話がその国の根本であるという事 とても面白く読めた 温故知新だなやっぱり2013/01/03

Mutti

3
日本人の性格を決定づけている「ルーツ」を垣間見た気がします。 歴史的に「事実であるか」は別として、長い間「真実」として扱われてきた日本の神話群を理解することで、己を知り、ひいては人を知るきっかけになると思いました。2012/03/31

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