内容説明
この本での提言の主柱は、国立大学の独法化を機に、国大だけに限らず、これまでの総合大学を、専門大学化するのがよいのではないか、ということである。今後さらに進む少子化のもとで、このままいけば学生を集められなくなって、経営破綻に陥るかもしれない大学を「境界大学」とよび、そうならないための方策を論じている。
目次
大学存続の危機に立ち向かう―序に代えて
第1章 総合大学をリシャッフルする諸効果―百貨店型から専門店型へ
第2章 「勉強しない病」への一つのとりくみ―本学部のケース
第3章 研球活動の沈滞を打開するには―方向づけと動機づけの視角から
第4章 学問の「役立ち」を蔑視する一部の学者たち―その深層原因
第5章 「境界大学」―その破綻をいかにして防ぐか
第6章 変わる採用基準―企業が大学に求める人材特性
補遺 本学部でのアンケート調査・学生はいま何を考えているか―本書との関連で