内容説明
『めぐろのさんま』は、世情にうとい殿様のトンチンカンを笑う話なんである。
著者等紹介
川端誠[カワバタマコト]
1952年生まれ。シリーズごとにテーマや表現技法をかえて、多様な世界を展開している。絵本作家ならではの的をえた絵本解説も好評
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
106
さんまは目黒に限りますね。さんまを下魚といって、武家では食べなかったんだ。一度焼いた秋刀魚を美味しくたべたら、調理した魚肉料理は味気ないのはうなづける。上流階級には上流階級の悲哀と馬鹿らしさがあるんだ。2014/12/10
馨
89
お殿様には下魚の危ない部分は食べさせたらいけないと、脂を取ってパサパサになった秋刀魚を食べさせて、秋刀魚のうまいところが全くなくなってしまうくだりからのオチが良いですね。やはり庶民がおおざっぱに焼いた秋刀魚が1番美味しいのです。2018/01/28
しゅわ
57
【図書館】先日読んだ『うえきばちです』があまりに良かったので、ほかにはどんな絵本を描いてらっしゃるんだろう!?と調べたら、「落語絵本シリーズ」なるものを発見!さっそく有名どころを数冊借りてきてみました。サンマの美味しそうな描写に「これは絶対に美味しいよね」とうなずきあい、逆に殿様用の調理法では「あちゃ~」と声をあげてもったいながっていた娘。毎年ニュースでやってる「目黒の秋刀魚まつり」の意味がようやくわかった!と大喜びでした。2015/05/26
パフちゃん@かのん変更
51
焼きたてのサンマはおいしいよね。でもそれは庶民の食べ物だそうでそんなものを食べさせたとあっては家来がお叱りを受ける。ただ焼いただけのサンマが食べられない殿様お気の毒ですね。2017/03/30
美紀ちゃん
44
中学校2年生のクラスで読み聞かせ。「サンマ好きな人?」って聞いたら25人中5人手を上げてくれたよ。サンマの美味しい季節だね。今年は異常気象のせいで、目黒区で毎年行われるサンマ祭りには間に合わず、三陸産でなく北海道産のサンマを…というニュースで聞いた話も織り交ぜながら、サンマトーク。2013/09/20