内容説明
近代、住宅は大きく変化した。建築家たちの試行の軌跡を、現代の都市と住宅に改めて問う。日本・欧米を舞台に、十九世紀後半から二十世紀前半、新しい住宅を模索した建築家たち(巨匠から一般には無名に近いものまで)、二十名と二つの組織のドキュメント。
目次
1 日本を舞台に(洋式邸宅の手本を示した ジョサイア・コンドル;日本人のための西洋館をめざした 野口孫市;古今東西の造形を融合させた 武田五一;和と洋の建築をきわめた 木子幸三郎;近代の数寄者・建築家 仰木魯堂;アメリカンスタイルを伝道した ウィリアム・メレル・ヴォーリズ;健康的住宅を標榜した 山田醇;住宅の商品化をめざした 「あめりか屋」橋口信助と山本拙郎;ライトに導かれ、時代と自己を発見 遠藤新;日本の住宅を科学した 藤井厚二;欧米の新傾向を日本にもたらした アントニン・レイモンド;我が国の公営住宅の先駆 「同潤会」)
2 欧米を舞台に(住まいの芸術の原点 ウィリアム・モリス;アール・ヌーヴォーをつくりだした ヴィクトル・オルタ;モダニズムの先駆者 チャールズ・レニー・マッキントッシュ;悠久のデザインの質を追求した ヨーゼフ・ホフマン;アメリカを表現しようとした フランク・ロイド・ライト;普遍性と個性の昇華をめざした ル・コルビュジェ;合理主義美学を追求した ルートヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエ;イデオロギーの交差する住宅空間 エルンスト・マイ;公衆の住処に捧げられた有機的創造 ミシェル・デ・クレルク;住宅あるいは豊穣な空間 アルヴァ・アアルト)
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- 和書
- 夢をかなえるゾウ 〈1〉