内容説明
日本政府は民間企業、ブラジル政府等と協力し、日系人を先駆けとする農業家たちとともにこの地を切り拓いた。元朝日新聞社ロサンゼルス支局長が、いま新たに現地を取材し、紆余曲折の歴史と人間群像を焦点に、このODAの真実の姿を描き出す。
目次
1 セラードへ
2 セラードのフロンティアで
3 日系人の信用と貢献
4 カンポの人たち
5 日本側のセラード仕掛人
6 パラカツ郡はショーウインドウ
7 研究協力の光と影
8 南緯13度の天国
9 セラード嵐―排日の系譜
10 ピボ・セントラル信仰
11 セラード批判に答える
12 日伯百年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itotto
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・海外での農業開発に興味があり図書館で借りた。 ・技術というよりは、経営学がポイント。 ・中南米共通の雰囲気は懐かしかった。 ・読み物としては、頭に入りにくい構成で苦労した。次、読む時はインタビュー部分だけでもいいかも。 ・95年の本なので、今、どうなっているか気になる。経済状況も大きく変わっているので、想像ができない。 ・国際協力の知識も少し増やせる。2013/01/14
Sanchai
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ある程度、ブラジル・セラード農業開発に予備知識がないと読みづらい。包括的ではあるのかもしれないが、セラードの歴史について時系列的に追っていないし、著者がどこでいつそのインタビューを行ったのかが記載されていないので、ドキュメンタリーとしても読みづらかった。1995年の発刊当時に購入して一度は読んだ本だったが、その当時はあまり良い印象がなかった事業。ある程度の予備知識をつけて、今読み直してみたところ、大きなプラスのインパクトがこの発刊当時はあまり描かれていなかったのだということがわかった。2012/05/01