内容説明
19世紀後半から第二次世界大戦までの間、世界規模で中南米諸国への大量移民の流れがあった。移住という道を選んだ者の多くが、エル・ドラド(黄金郷)を求め、海外で成功し故郷に戻ることを夢見た。本書では、日本人移民と受入国コロンビアについて、歴史・文化的背景などに言及する。移民をほとんど受け入れなかったコロンビアの政治問題、土地や流通の問題、人種偏見、日本国内で働く日系コロンビア人の問題なども扱う。
目次
第1章 日本人移民の受入国コロンビア
第2章 日本人の移住計画
第3章 日本の海外志向
第4章 第2次世界大戦以前
第5章 第2次世界大戦以後
第6章 日本へのUターン
著者等紹介
加藤薫[カトウカオル]
1949年生まれ。国際基督教大学卒。ラス・アメリカス大学大学院修了。現職は神奈川大学教授。中南米・カリブ圏・米国ラティーノ文化研究者
野田典子[ノダノリコ]
小中時代を米国西海岸地域で過ごした帰国子女で、国際基督教大学卒業後も長期の海外駐在を経験。実体験として海外在住日本人・日系人社会や組織に精通する。日本ではCWAJ副会長を努めたほか、国際事務センター、岡崎研究所などで翻訳業務に従事。また留学生対象の日本語教師など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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