内容説明
高台へいそげ!村びとをすくえ。この恐ろしさを、伝えつづけなければ。小泉八雲の「生神様」をキミコ・カジカワが再話化した絵本作品。
著者等紹介
カジカワ,キミコ[カジカワ,キミコ][Kajikawa,Kimiko]
米国人の父と日本人の母の間に生まれる。両親、家族から多くの影響を受け、特に日本の民話への関心が高く、“Yoshi’s Feast(未訳)”をはじめとした児童向けの作品に評価が高い。ペンシルバニア州にて、暮らす。元高校図書館司書
ヤング,エド[ヤング,エド][Young,Ed]
中国、天津生まれ、上海、香港で育つ。イリノイ大学、ロサンゼルス・アートセンター大学、ニューヨーク・プラット研究所などで学ぶ。1990年“Lon po po”(邦題『ロンポポ』/古今社)でコールデコット賞、1992年“Seven Blind Mice”(邦題『七ひきのねずみ』/古今社)でコールデコット・オナー賞を受賞。2008年度ニューヨークタイムズベストイラスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
49
絵本。小泉八雲原作。「稲村の火」には、いろんなバージョンがあるのね。せっかくの稲に、火をつけるのは同じだけれど。絵がすごい!特に、津波がうねるシーンが、おどろおどろしくて素晴らしい。2014/12/07
Maiラピ
29
大人の方におススメの素晴らしいアートな絵本ですが、ん~絵担当のエド・ヤングさんのコラージュが臨場感があり衝撃的で目に焼き付き恐怖さえ感じます。今の日本人には少しインパクトありすぎの絵本です。小泉八雲が“TSUNAMI”という日本語を海外に伝えたことを初めて知りました。現在は小学校5年生の教科書に掲載されているらしいです。この絵本、一見の価値あります!ほんとすばらしい絵です!!2012/01/15
けんちゃん
25
小泉八雲原作の「生神様」の再話。少し前に間違えて、同じ原作による「津波!!命を救った稲むらの火」を読んだのですが、ようやくこちらに出会えました。もちろん、どちらも訴えかける強さには変わりありません。どちらも多くの人たちに読んで欲しい作品です。この本の力強いコラージュは強烈で、津波の恐ろしさがよく表現されていると感じました。原作は未読なので、ぜひ読んで見たいと思います。2012/08/13
yuzuriha satoshi
23
エド・ヤングのコラージュによる自然描写は圧巻です 震災の後に発行されています2014/10/22
みよちゃん
19
稲村の火が小泉八雲原作『生神様』だったとは知らず、津波もそれだとは知らず読んだ。絵がダイナミックすぎてどの場面かわからないところがあり、エド・ヤング独特の表現に、驚く。2021/01/10