著者等紹介
たしろちさと[タシロチサト]
1969年、東京生まれ。4年間の会社勤めを経て絵本の制作を始める。2003年の『ぼくはカメレオン』は、7カ国語にて世界同時発売となり注目を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
286
たしろちさと(絵と文)は、海外でも人気の絵本作家。この『ぼくはカメレオン』は、世界7か国同時発売だそう。日本語版も印刷・製本はイタリアで。お話はいたってシンプル。カメレオンが、他の動物たちに求められるままにカラフルな色を塗った顛末を描く。この人の真骨頂は断然絵だ。色どりもとっても奇麗なのだが、一番すぐれているのは、それぞれの動物たちの特徴をとらえるのがとっても上手いこと。カバもライオンもシマウマも、いずれも巧みにデフォルメされていて、表情も鮮やか。2023/12/09
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
77
周りの色に溶け込んで目立たないのが不満なカメレオンは、葉っぱや木の実や花びらを集めて絵の具を作ります。いろんな色に変わるという自分の特徴を他の動物たちにも提供しようというニュービジネスはジャングルの動物たちに大好評。ピンクの水玉ゾウ、レインボーカラーのライオン、花柄のヘビ……ポップでカラフルになった動物たち。はじめは目新しさで喜ばれたけど、いろいろ不都合が出てきて、ついに怒り爆発! 暴徒と化した動物たちに追いかけられて、カメレオン絶体絶命。2015/05/09
ヒラP@ehon.gohon
20
いろんな所で、保護色のために回りの色と同化してしまうカメレオンは、誰よりも存在感のない動物かも知れません。 それを羨ましがるのもわかる気がしますが、真似をした誰もがすぐに困ってしまいましたね。 カメレオンはカメレオンです。 妙な商売っけに降りかかる災難を、雨に助けられて良かったです。2019/07/10
遠い日
19
カメレオンのカルロの苦悩。自分の体の色が変わることが、いや。そして、ある思いつきから一風変わったお店を出すことに。繁盛したのはいいけれど、今度はそれがもとで動物たちに大混乱が起こる。みんな、自分らしさをどこかで知っているものだ。追いつめられたカルロが気の毒だったが、雨降って“自分を知る”。動物たちにもそれは同じこと。2015/12/20
りらこ
14
カメレオンのカルロの不満と、本来の理由へと導く話。動物達の考えが浅くて人間味溢れるとも言えるかも。色のことだけじゃなくて、本質を見失わないことが大切だよねって言われてるみたい。2019/09/03




