出版社内容情報
黄色、赤、青、黒、白の原色が、ネコのマックスとともに、本当の美しさはすべての色が混ざりあっていることに気づいていく。黄色、赤、青、黒、白の原色が登場し、自分がどんなにきれいで重要か、自慢を始めますが、子ネコのマックスを交えて、この世界の本当の美しさは、すべての色が混じり合ってできていることに気づいていきます。原画の色分解の段階から工夫を重ねたり、コラージュなど様々な技術を駆使してきた画家デュボアザンが、70歳という年齢になって、この世界の色の美しさの不思議を、とてもわかりやすく親しみを込めて、子どもたちに語っています。本書は、1974年にニューヨーク科学アカデミーの児童書部門賞を受賞。
ロジャー・デュボアザン[ロジャーデュボアザン]
原著
山本まつよ[ヤマモトマツヨ]
翻訳
著者等紹介
デュボアザン,ロジャー[デュボアザン,ロジャー] [Duvoisin,Roger]
1904‐1980。スイスのジュネーブ生まれ。子ども時代はスイスとフランスで過ごし、1925年に渡米。1938年、米国に帰化。手がけた子どもの本は40冊を越える。1974年にニューヨーク科学アカデミーの児童書部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
50
一色でもいい。だけど、他の色があってもいい。2024/04/14
たまきら
34
印刷の基本がわかるところが楽しいです。シアンとマジェンタにしたらもっと楽しかったかも。ただ、「オスの三毛猫なんだ、珍しいね」という感想が出たのは、三毛猫を飼っている猫飼いの家だからかな。2019/11/26
魚京童!
21
見えている色でしかない。見えないものに色はない。色ってどういう風に認識されているんだろうね。目に入って脳で認識しているけど、じゃーそれを変換することだってできるんだよね。色弱の人に鮮やかな色を見せることだってできるんだよね。すべて技術が革新すれば。そうしたら見えている色を変換して変わった世界に住むことだってできる。灰色の人生を歩むこともできるし、極彩色の世界だって。そんな世界で生きてみたいとは思わないけど、もっと明度が上がると気分も揚がってくると思うんだ。2019/03/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
色は1つで存在するけれど、調和したら様々な色が生まれる。この世は様々な色の世界。ネコのマックスの語りで、最初は?と思いつつ、調和というものを色に例えて話してくれます。人間にも言えることじゃないかな?個人としての存在を大事にしながら、人と調和していくという事も。2019/03/10
ヒラP@ehon.gohon
15
黄色や青色のねこがいたら驚いてしまいますが、この絵本の前半は色のお勉強です。 色がかけあわされて、いろんな色が出来て来ることを説明してくれました。 何もねこを題材にしなくても良いだろうと思ったら、後半の見え方のお勉強でわかりました。 1つの色しか見えなかったら、姿かたちがわからない世界になってしまうのですね。 いろんな色があって、それを見ることができるから、ものを確認できるのです。 普通に見えるねこが登場して、ほっとしました。2019/02/05