感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TommaS
1
これまで読んだ科学史の本よりも,登場人物の心情がよく伝わりました。女性著者ならではの視点だったのかと思います。それにしてもボーアとハイゼンベルクの人柄がとても意外で,ボーアの懐の深さと,直感派のハイゼンベルク,どちらにも親しみを感じました。最も印象に残ったのは,文章についてのボーアの考え方。”ボーアは,完全な明瞭さよりも柔軟性のある深い理解を求めた。そのアイデアを明瞭に見えさせると,それについての人の理解は必然的に浅いだろうと,感じた。”文章を書くときの一つの指針にしたいと思います。2014/09/05