内容説明
なぜそもそもあるものが存在し、なぜ無は存在しないのか。スピノザでもカントでもなく、フィヒテでもヘーゲルでもない。シェリングにおける自由、哲学することの本質、その偉大さと宿命を開明する。
目次
第1章 シェリングの人格と著作(伝記;カロリーネ ほか)
第2章 シェリングにとって哲学は何を意味するのか(哲学の本質;方法 ほか)
第3章 存在の思惟(シェリングの問い:なぜそもそも或るものが存在し、なぜ無は存在しないのか;ポテンツの思惟と、ポテンツを超え出た把握 ほか)
第4章 シェリング哲学の本質への問い(反省的構え;使命感 ほか)
第5章 諸力と歴史との空間の中のシェリング(観念論の時代の中のシェリング;カントとの断絶 ほか)
著者等紹介
ヤスパース,カール[ヤスパース,カール][Jaspers,Karl]
1883‐1969。ドイツのオルデンブルク生れ。はじめに法学を学んだ後、精神医学を修め、ハイデルベルク大学医学臨床教室助手となる。その後、同大学心理学教授を経て、マックス・ウェーバーの死(1920)を機に哲学者になる決意を固め、同大学哲学科教授に。1937‐1945年、ナチスにより教授職を追われ、著作活動も禁止されるが、戦後1948年からスイスのバーゼル大学に復職
那須政玄[ナスセイゲン]
1947年東京生れ。1976年早稲田大学文学研究科哲学専攻博士課程退学。早稲田大学社会科学部教授。カントとドイツ観念論研究
山本冬樹[ヤマモトフユキ]
1948年東京生れ。1983年早稲田大学文学研究科哲学専攻博士課程後期退学。ハイデッガーとドイツ観念論研究
高橋章仁[タカハシアキヒト]
1967年東京生れ。2005年早稲田大学文学研究科哲学専攻博士課程退学。国士舘大学・日本大学・早稲田大学非常勤講師。ヤスパース哲学研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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takuyak56