内容説明
二代目彫芳の刺青は、華麗美と熟練した技術によって、美的空間を創造しえる、唯一の芸術的刺青といえます。本書の刺青作品は、1983年に上梓された第1巻以後に、彫芳により新たに完成された刺青と、60年間にわたる刺青人生上の貴重な写真・資料を集大成しました。
目次
第1部 彫芳・第2巻(増補版)日本刺青芸術(彫芳刺青写真;世界刺青大会―シアトル;刺青原画 ほか)
第2部 刺青と彫芳(豊饒な空間;彫りもの風俗と彫芳;彫りもの人生 ほか)
第3部 資料編(刺青師(ほりものし)―日本の職業
日本人の手「人はだに描く芸術」
刺青師・座談会 二代目彫芳/二代目彫五郎/高木彬光
堀紋之助 ほか)
著者等紹介
高木彬光[タカギアキミツ]
大正9(1920)年青森に生まれる。昭和18(1943)年京都大学冶金学科卒業、中島飛行機(現富士重工)入社。昭和23(1948)年処女作『刺青殺人事件』を江戸川乱歩に激賞され、文壇にデビュー。昭和25(1950)年「能面殺人事件」で第3回日本探偵作家クラブ賞
福士勝成[フクシカツナリ]
大正6(1917)年東京に生まれる。昭和17(1942)年日本医科大学卒業。昭和35(1960)年医学博士(東京大学)。昭和38(1963)年日本医科大学教授(病理学)。昭和58(1983)年日本らい学会会長、国際らい学会会員。日本医科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。