内容説明
〈魔法妖術科学研究所〉でくりひろげられる奇怪な実験…。徘徊する古今東西の妖怪。時間と空間を超えた不思議な現実の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
20
アルカージイ・ストルガツキイとボリス・ストルガツキイという兄弟コンビによって、1960年代半ばにソ連で書かれた物語は、SFとファンタジーが入り交じり、あちこちで小難しい“理論”が展開されるユーモア小説。ひょんなとことから主人公が転職することになったのは「ソ連邦科学アカデミー MYKK」。なんの略かって?それはつまり「魔法妖術科学研究所」だった?!少々理屈っぽい出だしから、主人公による「あとがきと註釈」に至るまでとことん面白く、すっかり夢中になってしまった。2016/02/23
がんつん
5
世界観が面白い。科学と魔法がトンデモな融合をした研究所で、おっさんたちが理屈を戦わせて意味があるのかないのかわからない実験を繰り返している。ストーリーにさほど波はないので、このおっさんたちのドタバタする独特のファンタジーを愛せるかどうかだなー。しかし、ロシア人の名前って覚えにくい2015/06/17
Mark.jr
2
<プログラマーのプリワーロフが働くことになった場所は、魔法妖術科学研究所。その名の通り科学と魑魅魍魎が同居する場所であった…> 魔女みたいな超メジャーなものから、不死身なコシチェイのようなローカルなものまで、かなり雑多な魔の存在が登場します。アメリカやイギリスのファンタジー・SFとはまた違った独特の奇妙な味わいです。2019/07/11
刳森伸一
2
ひょんなことから魔術研究所に所属することになったプログラマーと研究所の奇妙な所員たちとのドタバタ。ストーリーが特にあるわけではないのだが狂騒的なエピソードは読んでいて楽しい。2014/03/21
Stanisław Marcin Ulam
1
ソヴィエト製ロー・ファンタジー兼ソフトSF。魔法と科学が共存している世界、という今時のライトノベルのような設定。自分はロシアで生活した経験はないが、ソヴィエトの日常生活の風景が自然のものとして受け入れられ、そこから妖術科学研究所の非日常への場面転換には引き込まれるものがあった。発表は80年代だが、これで実際に書かれたのは60年代というのがすごい。2016/08/15
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