ロシア名作ライブラリー<br> 三人姉妹―四幕のドラマ

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ロシア名作ライブラリー
三人姉妹―四幕のドラマ

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  • サイズ B6判/ページ数 179p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784905821250
  • NDC分類 982
  • Cコード C0398

内容説明

世の中の波から取り残された田舎街で、生まれ故郷の首都モスクワでの在りし日の華やかな生活を夢見つつ暮らす三人姉妹。日々の生活が一挙に好転することもなく、劇的な生活の変化もなく、現実に封じ込められてバラ色の幸せからは遠ざかるばかりの姉妹。絶望の一歩手前で永遠に立ち尽くす現代人の心を深く貫いて今も生きる名戯曲。

著者等紹介

チェーホフ,アントン・パーヴロヴィチ[チェーホフ,アントンパーヴロヴィチ][Чехов,А.П.]
1860‐1904。黒海につながるアゾフ海沿岸の町タガンローグの商人の家に三男として生まれる。文才のあった長兄の影響もあり学生時代からユーモア小説などを書き始め、家族を養いながらモスクワ大学医学部に通い、すぐれた短編や中編をつぎつぎと雑誌に発表した。十九世紀末の「たそがれの歌い手」などといわれながら小説家としての地位は確固たるものとなる一方で、晩年にかけて代表作とされる戯曲『かもめ』『桜の園』『三人姉妹』『ワーニャ叔父さん』を発表、モスクワ芸術座を筆頭にしたロシア演劇界の革新に大きな影響を与えた。死後もその深く静かな舞台は多くの観客を魅了しつづけ、ロシアのみならず、日本を含む世界各国の劇団がチェーホフ劇を上演しつづけている

安達紀子[アダチノリコ]
専門はロシア文学・ロシア演劇。早稲田大学大学院(露文専攻)を修了後、朝日新聞モスクワ支局勤務などを経て、現在、早稲田大学講師。1999年に小野梓記念芸術賞を受賞。同年、ロシア文化省よりプーシキン記念メダルを授与される
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぺったらぺたら子 

19
あとがきにもある通り、著者の戯曲とは音楽なのだと思う。重なり合い、ぶつかり合い、響き合うメロディの衣擦れ。そこに一瞬浮かぶ名づけようのない音色。そして聴くたびに新たに発見する音。そんな音楽。ここでは「どうだっていい」というフレーズがそれぞれの人物によって、その時々で違うニュアンスで何度も呟かれる。言わばテーマのようなものだ。音楽性とリズムに重きを置いた、とてもいい訳。一言でまとめると現実逃避的で何かを夢見ることに依存するだけの愚痴っぽくネガティブな人たちの話なんだけど、それが何故こんなにも美しいのか?2024/01/07

それん君

8
初のロシア文学挑戦。 登場人物多すぎて第二幕の83ページにて断念してしまった。 ただいいなと思ったところはあった。「我々の労働が未来を創造する。そのことが我々の存在目的」「生きていることに意味などなく、ただ存在しているのみ」2017/02/11

Junko

3
初めての戯曲。声を出して読むと理解しやすかった。モスクワが三姉妹にとって『夢と希望のシンボル』。三女イリーナの婚約者が、決闘で殺されてしまう。知らせを受けた時「私、わかっていた」とイリーナは叫ぶ。このセリフが重要らしい。決闘前、イリーナと男爵の様子で、死を予感できた。力ない話しぶりから、負けは決まっていた。私も叫びたい「男爵の死はわかっていた」と。そこから「三姉妹を追放されたツゥーゼンバフ」「三人姉妹の憂鬱」などの戯曲が新たに生み出され、舞台で演じられているようだ。面白かった。2017/06/23

Fumitaka

2
Тузенбахは「トゥーゼンバフ」、Евгенийは「エヴゲーニイ」となっており、こういった訳が好みの僕みたいな人のために紹介させてください。読み返してみるとドストさんとはまた方向性が違うんですけど、チェーホフもどうしようもない人のどうしようもない様子を描くのが得意ですね。『三人姉妹』で言えば、モスクワへ行ったって何の解決にもならなかっただろう。人間の弱さを活写することに長けている。チェーホフも先祖に農奴がいるのか(p. 171)。じゃあ『桜の園』のロパーヒンは多少力を入れていたのかな。そうでもないか。2019/12/23

やん

1
桜の園に続いて2冊目のチェーホフ。ラジオのロシア講座で取り上げられていたのをきっかけに読んだ。一度読んだらずっと心に残るな、チェーホフは。2023/07/12

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