内容説明
ゴーゴリはどのようにファンタジーの伝統を変革したか?ドイツ・ロマン主義との比較研究によって世紀を超えたゴーゴリの幻想がここでついに〈謎の詩学〉となった。
目次
1章 ゴーゴリとカーニバル的なるもの
2章 現実的なものと幻想的なもの
3章 『死せる魂』―叙事詩的基盤の上にある全体的シチュエーションおよび〈幻影的プロット〉
4章 ゴーゴリの公式の進化・その一面
5章 ゴーゴリ詩学にみられる若干の一般的要素
感想・レビュー
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宵子
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ユーリー・マンの批評で有名なものの一つ。十九世紀のロシア文学のリアリズムのさきがけと言われるゴーゴリの作品にある詩的要素(ロマンティズム)とリアリズムなどについて言及したもの。もしくはユーモアについても触れている。 カーニバル論とか聞くと、どうしてもバフチン&ドストエフスキーとかあげられるが、ゴーゴリはホフマンなどのドイツロマンティズムの影響が大きいっぽい。 しかし、ゴーゴリの作品の登場人物に、「まとも」な人って本当に数えるくらいしかいないようであるが、私は一人もいないと思っていた。ゴーゴリすまん。2013/08/10




