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内容説明
頽廃に至っても、いまだ発現する偶然への希望はある。しかし、頽廃、すなわち消尽に至るならば、無と慨嘆の現実しかありえない。希望の存立自体、五分の可能性に生きる偶然なのである。
目次
必然を内に含んだ偶然
「抽象の可能性」と「実存の可能性」
所与的原因に限定する見地
有神論的実存主義と無神論的実存主義
勝利の偶然性
フランクルの過去楽天主義
現在的勝義の偶然大化
日本的性格論
自律性の二重化された包括
永劫回帰という賭け
個別なる完全充足態の実在
潜勢的意志の観念
「他に依存しない行為」という概念
無意図を意図する意図
「非制約性」への可能性
本質変化の可能性
他者との遭遇
ただ在るものとしての実存
『いきの構造』