感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
10
TMS2025年6月号(2025年5月発売)に、幼稚園などで使われるおさんぽカートを「鉄道化」したレイアウトの制作記が載っていた。作者も編集部も小林信夫へのオマージュについて一切言及がなかったが、小林信夫没後、超絶技巧化に歯止めがかからない模型制作界隈で、まだこのような広い意味での「自由形」が誌面に載るのは「良心的」と言えよう。4月発売の通巻1000号で小林信夫の番外編も載り名取編集長の編集後記で小林信夫のようなものの期待する読者がまだいるようであり悩ましいと述べる。個人的には積極的に採用してほしいが。2025/10/07
えすてい
8
2024年発行の「小林信夫の模型世界」の続編。今回は前回よりも小林信夫がやりたかったもの・伝えたかったものがより強調されている。それは近年の鉄道模型雑誌誌面を覆ういかに実車が寸分たがわぬ超絶技巧との対極であり自分の幼少時からのワクワク感をそのまま大人になってから再現する気分・自分の思うがままに小さな世界で小さな車両を金をかけずに作っていくものだ。車両?小林信夫の作品に「実車」の超絶技巧再現は無縁。自分の頭の中に思い浮かぶ小型車両を自分の作りたいように作る。何でもあり。でも、そういう車両が読者としても好き。2025/10/04




