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内容説明
さまざまな思いを抱いて、女たちは親不孝橋を渡り、女郎屋に身売りされた。飽食の時代の中で忘れ去られてゆく。〈昭和史〉の一断片を、アネさんたちの語りで見事に浮き彫りにする渾身のルポルタージュ。
目次
第1章 カツと笹本楼
第2章 サクの話
第3章 かづ乃の話
第4章 孝子の話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひねもすのたり
9
本書は明治末期から売春防止法が施行される昭和33年までの間、秋田県にあった娼家に在籍した4人の女性のインタビューを元に構成されたノンフィクション。 著者の名前は初めて知りましたが、過去に3回芥川賞候補にもなった作家で、かつて女性たちが身を置いていた娼家は著者の実家です。 この手の作品は売られて廓に堕ちて行くまでを描くのが大半ですが、本書は女性たちの今にまで話が及んでいます。 彼女たちがかつて娼婦だったというのは特筆すべきことかもしれないが、それが全てではない。著者の想いが伝わってくるエピローグが秀逸です。2013/04/23
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