目次
巻頭特集 世界に広がる折り紙アート(ヨーロッパの折り紙作家たち;アメリカ・カナダの折り紙作家たち;アジアの折り紙作家たち;世界に広がる日本の折り紙;さまざまな分野の折り紙アート)
1 折り紙の秘密(日本の折り紙の起源はいつごろ?;ヨーロッパと日本の折り紙のまじりあい;「ORIGAMI」が世界語に;紙の歴史と、和紙、用紙のかたち;折り方をつたえる方法;正方形から6本足の昆虫ができる!?;折り紙の表現いろいろ;折り紙の科学)
2 さあ折ってみよう(シンプルライオン;A4のつつみとハートのかざり;トリケラトプス;クリスマスツリー;サンタクロース;すべての面が3のサイコロ)
著者等紹介
西川誠司[ニシカワセイジ]
1963年生まれ。奈良県出身。東京農工大学卒業。農学博士。幼少より創作折り紙に魅了され、1980年ごろから専門誌に新作を投稿。1990年に現在の日本折紙学会の前身である折紙グループ、折紙探偵団をたちあげたメンバーのひとり。2014年に東京で開催された第6回折紙の数学・科学・教育国際会議では組織委員として大会運営に協力した。日本折紙学会の評議員代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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有理数
12
「折り紙」の世界、折り紙作家たち、その奥深い文化が平易な解説や図版でまとめられている。作られた折り紙アートの写真を見ると、驚愕という他ない。精巧さと温度。現実にあるものをただ紙で再現しただけというレベルを完全に超越した、折り紙だからこその美しさと空気が漂っている。純粋に「本当にこれを紙一枚で……」という神がかり的な技も楽しめるし、紙を折るからこその躍動感、折り手の想像力が宿った佇まいなど、立像を見つめるような楽しみ方も出来る。写真集や作家名鑑としても読めるが、工業への応用や、歴史もまとめられている。2022/07/07
izw
10
世界の代表的な折り紙作家の紹介がある。<悪魔>で有名が前川淳が年下だと気付いてびっくり、もう少し上だと思っていた。川崎ローズの写真がねじり折りの紹介としてはよいが「川崎ローズ」ではないのはいただけない。2017/11/04
モリ
0
文章量自体は少ないのだけど、様々なトピックに触れられ、気になった部分を深堀してみようという気にさせられる、まさに折り紙学への入門書のような本。著名な折り紙の作り手も、折り紙デザインについても初めて知ったことで、とても興味がわいた。『折り紙デザインの秘密』は見つけられなかったが『ビバ!折り紙』(絶版)は近所の図書館にあるようなので、借りて悪魔を折ってみたい2024/01/12