目次
八月十五日を13歳以上でむかえた人びと(助かった 水木しげる;「来るべきものが来た」横地清(絵 一峰大二)
悩んで、なやんで…宮川ひろ(絵 武田京子) ほか)
八月十五日を6~12歳でむかえた人びと(落ちたのはどっちだ?三浦雄一郎(絵 横山孝雄)
一葉の写真 黒柳徹子(絵 牧美也子)
陛下のおかげで 永六輔(絵 クミタ・リュウ) ほか)
八月十五日を5歳以下でむかえた人びと(戦争のあと味 みつはしちかこ;三才五ヶ月、恐怖の記憶 石井いさみ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
牧美也子さんの表紙につられて。絵本作家と漫画家による彼らのあの日。どのエピソードにも感じ入りましたが、数学者野口廣さんの大学でこっそり短波を受信し米軍の放送を聞いたというエピソードに(やっぱり技術がある人は違うなあ)と驚きました。黒柳徹子さん、永六輔さんといった著名人のエピソードもあります。また、あの優しく甘酸っぱい世界をえがくみつはしちかこさんが、幼い頃の辛い体験を書かれていたのは驚きでした。一読の価値がある反戦の証言絵本です。2025/01/07
馨
20
著名人では黒柳徹子さん、水木しげるさん、永六輔さん、三浦雄一郎さんの経験した8月15日のエピソード。その他、年齢順にそれぞれが経験した終戦の日、戦争の記憶が絵と文で書かれています。年齢が小さいほど終戦の記憶よりも空襲が恐ろしかったという記憶の方が強く、年齢が高いと終戦での安堵感や、天皇陛下の声を初めて聞いた衝撃等感じることも幅広くなっていました。印象的だったのはやはり永六輔さんかなぁ。当時の学校の先生の変わりっぷりが短い文章の中でよくわかります。2015/12/20