内容説明
歴史に埋もれてきた３人の先哲は、冷徹に現実を見据えて自国の進路を計算した。ミュージカル「王様と私」で世界に知られるようになったモンクット王、イングランドの名誉革命を指導した初代ハリファクス侯爵、米英との平和を希求した旧日本海軍の堀悌吉中将は、何を歴史から学ぶのかを後世の人びとに教えている。
目次
第１部 「王様と私」モンクット王―ブロードウェイのミュージカルに描かれた国王の姿は真実？（僧侶から国王へ；英仏との外交戦；「私の番が来た」）
第２部 「風見鶏」初代ハリファクス侯爵―英国の政治・外交の伝統を築く（名政治家ほど忘れ去られる；観察眼に長けた雄弁家；名誉革命 ほか）
第３部 「海軍の至宝」堀悌吉提督―山本、古賀両元帥らと平和を求めて（第１次ロンドン海軍軍縮会議；「艦隊派」、「条約派」を駆逐して真珠湾へ；歴史家）
著者等紹介
松本正［マツモトタダシ］
元共同通信社記者。１９７４年、中央大学法学部を卒業。同年７月渡英。ロンドン・リッチモンドカレッジ、ロンドン大学経済政治学院（ＬＳＥ）大学院で国際関係論を学ぶ。１９７９年ロンドン・スクール・オブ・ジャーナリズム修了。１９８１年ウェールズ大学ユニバーシティー・カレッジ・オブ・ウェールズ・アバリストウィス（現在のアバリストウィス大学）大学院修了。専攻は国際関係論。１９８１年１１月から在東京のアラブ首長国連邦大使館に奉職。１９８２年９月、一般社団法人「共同通信社」に入社し、２００８年７月に定年退職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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