目次
第1章 パリ・コミューン
第2章 一八七七年五月一六日
第3章 ブーランジスム
第4章 ドレフュス事件
第5章 一九三四年二月六日
第6章 一九四〇年七月一〇日
第7章 一九五八年五月一三日
第8章 一九六八年五月
第9章 政治危機をめぐって
付録 一九四七年―恐るべき年
著者等紹介
ヴィノック,ミシェル[ヴィノック,ミシェル] [Winock,Michel]
1937年パリ生まれ。歴史家。専門は近・現代フランス政治史、政治思想史。フランスにおけるナショナリズム、反ユダヤ主義、知識人の政治参加の代表的研究者の一人。ソルボンヌ大学卒、高等教員資格(アグレガシオン)取得。高校教員、パリ・ヴァンセンヌ大学助教授、パリ政治学院教授を経て、同名誉教授。多くの著作がある
大嶋厚[オオシマアツシ]
1955年東京生まれ。翻訳者。上智大学大学院博士前期課程修了。国際交流基金に勤務し、パリ日本文化会館設立などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
17
原著は1986年刊。フランスの以下八つの政治危機の著述。①パリ・コミューン、②1877年5月16日、③ブーランジスム、④ドレフュス事件(これを機にナショナリズムが左から右へ移る)、⑤1934年2月6日、⑥1940年7月10日(休戦協定)、⑦1958年5月13日、⑧1968年5月。夫々の危機を比較しながらフランスの特有の要素を考察する。◇フランス人は曖昧な妥協を嫌うという点が一つの特徴ではないかとの印象を受けた。昨今の黄色いベスト運動に見られるような大衆行動も、フランスの特性を表しているように見える。2019/06/04