内容説明
“バルカン政治家”三木武夫を支えた30年余。新たな証言記録による戦後政治の一断面。
目次
第1章 秘書になるまで
第2章 駆け出しの秘書
第3章 三木総理誕生を目指して
第4章 椎名裁定と三木内閣の成立
第5章 三木総理の奮闘
第6章 晩年の三木武夫
第7章 三木武夫の没後
第8章 三木武夫の選挙と後援会
第9章 秘書の役割(一)政治資金
第10章 秘書の役割(二)有権者へのサービスと陳情
著者等紹介
岩野美代治[イワノミヨジ]
1934年徳島県生まれ。明治大学法学部卒。三木武夫の私設秘書、公設第二秘書を経て、1972年に公設第一秘書に就任。1998年参議院議員高橋紀世子政策秘書
竹内桂[タケウチケイ]
1973年石川県生まれ。明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。明治大学政治経済学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
19
三木武夫の秘書を長年務めた方の回顧録。インタビュー形式でさらっと読める。三木が総理に指名される椎名裁定について、昭和電工の安西正夫社長の夫人が三木夫人の姉で、正夫社長の兄の安西浩東京ガス社長の娘が佐藤栄作の次男のもとに嫁いでいる。安西浩の佐藤への働きかけがあったようだ。◇秘書の役割として、有権者へのサービスも赤裸々に語られる。後援者の身内の進学・就職の斡旋や冠婚葬祭など、どこまでも面倒を見るのが秘書の仕事のようだ。選挙民も当然のように頼んでくるので一方的に断るわけにはいかないとのこと。2022/08/29