内容説明
保守然とした理念への共鳴なのか、日本におけるサッチャーの評価は高い。そのような手放しの礼賛から離れ、彼女のリーダーシップの是非や、財政切り詰めなどの国内改革と日系企業誘致政策の矛盾についても考えたい…
目次
第1章 日産の海外進出とイギリス(日産自動車の海外進出と欧州市場、英国市場;イギリスのEC加盟と英国自動車産業 ほか)
第2章 サッチャーと日系企業の出会い(マーガレット・サッチャー、保守党党首に就任;女王の訪日 ほか)
第3章 サッチャー政権の発足と決断(サッチャー政権の成立;石原社長の自工会会長就任と、米国からの外圧 ほか)
第4章 サッチャー政権の日産工場誘致交渉(石原社長に欧州事業;日産によるイギリス現地調査 ほか)
第5章 日産サンダーランド工場の開業(サンダーランド;工場用地の確保と工場建屋の建設 ほか)
著者等紹介
鈴木均[スズキヒトシ]
新潟県立大学国際地域学部准教授。1974年生まれ。2008年3月慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学、2007年12月European University Institute歴史文明学科修了(Ph.D.,History and Civilization)。専門は、国際関係論、欧州統合論、欧州統合史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Lila Eule
4
題は良いが、学籍者としてのなんらかの実績づくりの代物かも。索引や引用注記、前書き謝辞、あとがきの自分史披露の本としての体裁は立派な学術書の体裁。それだけで51ページ。本文は183ページ。短いので、完結明瞭論旨かと思うと、二次資料の引用も多く、読書メモのような印象も。感想文のような部分もあり、学術なのか文芸なのかよくわからなかった。他書の引用で構成された節も目立ち、取材にもとづくノンフィクションでもなかった。事実を通じた真理も事象を通じた本質も分からなかった。2016/03/18
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